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「日本国紀の天皇論」で女性天皇と女系天皇が違うってわかった

日本国紀の天皇論百田尚樹有本香共著をよんで。
本書の帯にあなたは子供に天皇はなにかを語れますか?と書いてあった。
語れないことに気が付いて購入、勉強させてもらいました。

そして、先日こんなツイートをしました。

日本国紀の天皇論を読んだ。日本の歴史を考えるときの軸がやはり天皇だとわかってよかった。よく知れべてもらって良い情報を広げてもらった。ありがとう。感動したのでブログに書いてみた#百田尚樹#有本香#日本国紀の天皇論

けっこうRT(リツイート)され、おかげで一番人気の記事になりました。

そこで調子に乗った私は「日本国紀」を読んだという私の友人に「日本国紀の天皇論」をよんでもらいました。ついでに感想を送ってもらうことを依頼しました。

送られてきた文章が↓です(多少修正しました)

1年前の5月1日、この日元号が改まり「令和」がスタートしました。そのひと月前に新しい元号「令和」が発表されました。

従来の中国の古典から離れ、日本独自の古典として 万葉集から引用されました。 「令和」という語を、万葉集にある(漢文での序)「初春(しょしゅん)の令月(れいげつ)にして 気淑(きよ)く風(かぜ)和(やわら)ぎ、…」という文から採り、「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」という意味を込めている、とのことでした。

その時、某野党の党首は「令の字が命令の意を持つからよろしくない」などといったコメントを発表しました。

この本の序章で、有本さんはこれを、「被害妄想のような批判」と話しています。ちなみに、こうした発想は、皇位継承を考えるときも登場します。

このようにむやみに批判されることに反発するような記述でスタートしました。

そのながれで

百田さんは、2019年5月1日付け朝日新聞を引用し、その記事の中に「女性・女系天皇」という言葉を出してきたが、女系天皇の説明もなしに、「女性・女系天皇」と一括りにしているが、これは朝日新聞の陰謀だ、と言っています。

百田さん自身、「女系天皇」の意味がよくわからないと言っています。

女系天皇とは

*ちょっとわかりにくいのブログより拝借しました
「日本国紀の天皇論」のなかでもサザエさん一家で女系天皇を説明しています。

波へいが天皇だとすると子供のサザエが天皇になると女性天皇
カツオが天皇になるとすると男系男子天皇(現在の制度と同じ)
タラちゃんが天皇になるとすると女系(男子)天皇になります。 *フグタ王朝の男系男子になるため

「男系」は、父親をたどっていけば初代の神武天皇に連なる家系ということで理解できますが、「女系」というのは、母親をたどっていく家系ということでしょうか? ちなみに女系天皇のタラちゃんが天皇になった場合125代2700年にわたって続いてきた男系の万世一系がなくなるということです。

女性天皇と女系天皇はぜんぜん違う

一方、「女性天皇」はわかります。実際、過去に推古天皇をはじめ8人の女性天皇がいらしたと紹介しています。この、「女性・女系天皇」という表現は一緒にしてはいけません。

戦後、テレビの普及により皇族方の活動が国民の目にとまる機会が増えました。とりわけ今上陛下が皇太子の時代には、「皇太子一家」として愛子様のご成長の様子がつぶさに報じられましたので、私たちも愛子様のご成長をずっと見守ってきました。

ただ愛子様は、現在の皇室典範によれば、皇位を継承できるのは男子に限定されていますので、皇位につかれる可能性はない、ということになっています。「それは可哀そう」なんて感情が女性天皇も容認すべきだ、という流れを生んでいるのではないかとおもいます。

 今日において現実的には秋篠宮様、悠仁様以外には皇位継承可能な男子がいらっしゃらないので何とかしなければならないことは事実です。

そこで一つの方法として登場するのが「旧宮家」の方々に復帰いただく案です。この旧宮家というのは、戦後皇族の身分を離れられた11宮家のことで、今日マスコミによく登場される竹田恒泰氏の竹田家もその一つになります。

「一度、皇籍を離れられた方がいきなり皇族となって、天皇に即位されるというのは・・・」といったことを言いますが、竹田恒泰氏に天皇に即位して頂こうというのではありません。

しかし、旧宮家イコール竹田恒泰氏といったようなイメージを抱かせ、11の宮家の現在の状況などについては紹介する感じもなさそうです。

女系・女性天皇推進者は女性宮家創設の推進者にもかさなりますが、百田さんはこの女性宮家には反対されています。そもそも女性宮家というのは、女性皇族が結婚されて初めて創設されることになると思いますが、一般の男性が皇室に入ることに国民の抵抗はないのでしょうか。

それに抵抗がないというのなら、旧宮家の方々皇族にお戻りいただく方が抵抗は少ないかもしれません。

 百田さんは、「天皇」という言葉は、聖徳太子が考えあぐねた末に考えられた言葉と説明しています。歴史的に、皇位継承の危機は何度かあったようですが、その都度、誰かが苦慮に苦慮を重ねて継承されたものです。

宮家の創設も徳川御三家をヒントにしたものだそうです。皇室の方々のご活動についてはいくつかのテレビ番組もありますので広く知られるところですが、天皇や皇室の根幹にかかかわる大切なこと、たとえば万世一系であったり、歴代天皇の大御心といったものは教科書に書かれていませんので、学校では教えられなくて残念です。

また、応神天皇以前の記述は信ぴょう性がない(という立場の学説)で教科書に載っていません。
*弥生時代→古墳時代からいきなり聖徳太子のじだいになるのはそのため

時代の権力者、藤原道長や足利義光や織田信長ですら天皇に替わることはできなかった天皇のたどってきた歴史は 誘導論などにとらわれることなく判断しないといけません。

そうした意味では、この本は論点を整理するとともに、たくさんの情報も伝えてくれて大変参考になる本だと思いました。

以上です。

ありがとうございました!

参考図書 謎のサルタヒコ 鎌田東二 日本国紀の天皇論 有本香 百田尚樹

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この記事を書いた人

斎藤一人さんの「変な人の書いた成功法則」で人生を救われた人。12年間の会社員生活ののち妻の借金が発覚。離婚→再婚し、日々斎藤一人さんの教えを実践しています。ニートの娘がいる。

コメント

コメント一覧 (1件)

  • 「足利義光」なんて人は存在しないので
    当然天皇に替わった事実はありませんよね。

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